情シスジャーナル
2023.01.18

情シス君が解説!社内セキュリティを強化する必要性とポイント!

近年企業の個人情報流出などが発生し、セキュリティ強化を求めて、各企業でもセキュリティ面の見直しを実施しています。
安全に業務を遂行できるように、社内セキュリティの必要性を把握した上で、社内セキュリティの強化につなげる対策を実施し、また速やかに運用することが重要です。
社内セキュリティを強化するためには、どのような施策を進めればよいのでしょうか。
今日は社内セキュリティを強化する上での必要性とポイントを解説します。

社内セキュリティとは

社内セキュリティとは、職場や会社で情報セキュリティ対策を実施することを一般にいいます。職場や会社におけるインターネットの利用が当たり前となっているなかで、セキュリティの危険性が高くなっています。実際企業の個人情報流出など、多くの問題も発生しています。十分な社内セキュリティを実施していないと、日常業務でトラブルが発生するだけでなく、経営面にも悪影響を及ぼし、取引先から信用を失いかねません。インターネットによる危険性を排除するためにも、社内セキュリティの重要性を認識し、セキュリティを強化する施策を十分に実施することが重要です。

社内セキュリティを強化する必要性とは

このように社内セキュリティについて、解説しました。セキュリティ強化が意味することや、その効果も解説しました。これからは安全にインターネットを使えるように、社内セキュリティの強化が必要です。どのような背景や理由から、社内セキュリティが必要とされているのかを再度理解することが重要です。情シス君にも毎日多くのセキュリティ関連のお問い合わせをいただきます。本日はセキュリティを強化する2つの必要性を解説します。

必要性①情報漏洩の被害を抑え、風評被害を防止するため

社内セキュリティを整えていない職場や会社では、情報漏洩が発生するリスクにも注意が必要です。大企業、中小企業、ベンチャー企業など企業の規模を問わず、個人情報の漏洩や、取引先の顧客データの漏洩など、情報漏洩に関する事故が発生しています。シンクタンクの調査によると、2012年から2022年までの11年間の個人情報流出事故件数は約1,100件に達し、 漏洩・紛失した可能性のある個人情報は累計1億2,500万人分で、日本の人口に匹敵するスケールに広がったと言われています。情報漏洩が発生すると、社会的な信用をなくすだけでなく、取引先との関係性も悪化する可能性があります。社内セキュリティを強化し、情報漏洩によるトラブルが発生しないように注意しなければなりません。

必要性②大切な企業の信用性を守るため

社内セキュリティの欠如は、対外的な企業の信用性の低下につながります。情報漏洩による取引先への不信感を招くほか、さらに行政処分を受ける可能性もあります。企業は十分な情報セキュリティ対策を実施することにより、情報を正しく管理し、漏洩や紛失を起こさないようにすることは、企業の社会的責任です。情報セキュリティ対策は、経営者の責任として、会社全体として取り組む必要があります。万が一、漏洩や紛失といった事故や法令違反を起こせば、重大な経営的打撃を受けることは避けられません。対外的な信用を守るためにも、社内セキュリティの強化が必要です。個人情報が漏洩すると1件あたりの漏洩で2,000円〜6,000円程度の損害賠償を求められる場合もあり、 数千件〜数万件の個人情報が漏洩してしまうこともあるため、高額な費用となるケースも多いです。このように、企業の信頼も失墜してしまい、また、莫大な損害を賠償するケースもあるため、かなりの注意が必要です。

社内セキュリティを強化する際のポイント

これまでセキュリティ強化を強化する必要性について解説しましたが、ここからは社内セキュリティの強化に向けて、ポイントを解説します。ビジネスシーンにおけるリスクが多様化しているなかで、1つ1つ丁寧に対応しなければなりません。

1.セキュリティツールの導入

社内セキュリティの強化では、セキュリティツールの導入が必須です。セキュリティ対策では限界があるため、専用のツールを導入するようにしましょう。最近ではPCウイルスの多様化も進んでいることから、最新バージョンにする必要があります。導入費用がかかってしまいますが、ウイルス感染による金銭的な被害を考慮すると、セキュリティツールの導入の重要性があると認識できるのではないでしょうか。すでに解説のとおり、個人情報が漏洩すると1件あたりの漏洩で2,000円〜6,000円程度の損害賠償を求められる場合もあり、 数千件〜数万件の個人情報が漏洩してしまうこともあるため、高額な費用となるケースも多いです。よって、セキュリティ強化をお考えの企業は、ツール導入を検討してみてはいかがでしょうか。

2.セキュリティポリシーの策定と運用

ただセキュリティツールを導入することで万全なセキュリティ対策ができているとは限りません。セキュリティの強化では、セキュリティポリシーを策定することが重要です。セキュリティソフトを導入することも大切ですが、根本的な危険性を回避するためには、従業員が意識を持つようにしなければなりません。そのためには会社として対策を打ち出す必要性もあるのです。機密情報の取扱方法、不審なメールがきた場合の対応方法など、リスクが発生する場面での規定を設けます。日々の起こりうる問題を想定して、会社や職場でシュミレーションすることも重要です。

3.不正アクセスを防止

そもそも不正なアクセスを防ぐことが大切です。外部からの侵入を防ぐことで、社内のデータを安全に保つことができます。ログの取得とその管理を行い、不正なアクセスがないかどうか検知することが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、「社内セキュリティを強化する必要性とポイント」についてご紹介しました。業務におけるあらゆるリスクを回避するためにも、社内セキュリティの強化が必要です。どのようなトラブルが発生しやすいのかを確認しながら、適切な対策を導入することが求められます。日常的な業務に支障が出ないように、安全性の高いツールを導入することも大切です。情シス君では社内セキュリティを強化するためにツールのご案内や、社内セキュリティ強化のマニュアル作成においても企業様のサポートをしています。是非ご検討いただけますと幸いです。

記事を書いた人
情シス君運営本部 コンサルタント O・情シス君運営本部 コンサルタント K